おトク研究所 上越新幹線におトクに乗る

おトク研究所 設立趣意書

家族旅行、どこに行くのか、誰と行くのか、何で行くのか、いろいろと悩むことはありますが計画を立てる時は楽しいですよね。
今回は、移動手段について考えてみたいと思います。

大きく分けると、家族旅行の移動手段は車(マイカー・レンタカー)、鉄道、飛行機の3種類。
その中から、鉄道(新幹線)を取り上げてみます。なぜかというと…

新幹線は飛行機よりも安い!

飛行機の場合、こどもが無料になるのは2歳まで。3歳以上はこども料金がかかります。
飛行機にはこども料金の割引運賃はあまりありませんので、こども料金といえど大人の割引運賃とほとんど変わらなくなることもあります。
さらにANAの「旅割」などの割引チケットは2ヶ月以上前から60%以上のキャンセル料が発生することもありますが、後述するJRのえきねっと「お先にトクだ値」は乗車前日〜出発時刻前でも指定料金の30〜35%(割引率分)+330円の手数料のみです。

こどもの急な体調不良など不測の事態があっても、新幹線はお財布に優しいですね。
まずは基礎知識として、東京、上野などの各駅から越後湯沢までの指定席と自由席の通常料金をまとめてみました。

越後湯沢まで
自由席 指定席
高崎 ¥3,500 ¥4,020
熊谷 ¥4,860 ¥5,380
大宮 ¥5,610 ¥6,130
上野 ¥5,940 ¥6,460
東京 ¥6,150 ¥6,670

新幹線の格安チケットは何がある?

飛行機の格安チケットは、ANAの旅割やJALの先得など早期に申し込むことで割引されるチケットなど、かなりの種類があります。。
そこで、新幹線の格安チケットは何があるのか調べてみました。
次の表が東京〜越後湯沢間で利用できる格安チケットの一覧です。

券種 価格 備考・条件など
お先にトクだ値 ¥4,320 13日前までに購入。30〜35%割引。指定券のみ。
トクだ値 ¥5,660 前日までに購入。10〜15%割引。指定券のみ。
新幹線回数券(指定席用) ¥6,120 6枚セットの1枚あたり。金券ショップでバラ売りが購入可能。
モバトク ¥5,970 モバイルSuicaで利用可能。1人分のみ購入可能。

※価格はすべて通常期です。時期により異なります。

東京〜越後湯沢間の家族旅行となると、この中から選択肢になるのは上から3つのチケットですが、ものによっては自由席の料金と大差ないものもあり、購入の手間を考えると自由席でもいいかな?と気になるところです。

でもレジャーシーズンの自由席は座れるの?

家族旅行をするのは夏休みや冬休みといったレジャーシーズン。
毎年テレビでも乗車率が報道される様に、新幹線も混み合います。
そうなってくると、自由席の悩みどころは座れるのか?です。

上国に行く上越新幹線の下りは東京駅が始発駅なので、時間に余裕があれば並んで待つことで座れます。 上野駅、大宮駅からでも「たにがわ号」なら座れる場合もあります。
上国からの帰りになる上りは新潟からの列車は混雑していますので座れないことも。とくに連休の最終日など、ピーク時は要注意。
ですが、上国の新幹線最寄り駅の越後湯沢駅は「たにがわ」の始発列車があるので、始発便を狙えば座れるでしょう。

では、確実に座れる指定席ではどうでしょう?

指定席の格安チケット、それぞれの特徴

指定席の格安チケット、それぞれの特徴です。

金券ショップで購入できるバラ売り回数券
このチケットは価格は自由席とあまり差がありませんが、駅周辺の金券ショップで購入できる入手性がポイント。
ただし、席の指定は乗車の直前になるので、混雑時は席が離ればなれになる可能性が高くなります。

えきねっと トクだ値
JR東日本のサイトから購入申込ができるチケットで、10〜15%と割引率はそれほど大きくないものの複数枚のチケットを購入する場合、席が離れないように配慮されています。
乗車日の1ヶ月前から前日まで購入が可能です。

えきねっと お先にトクだ値
トクだ値と同様、JR東日本のサイトから購入申し込みができるチケットで、割引率は30〜35%とかなりおトクなチケットです。
購入は乗車日の1ヶ月前から13日前まで可能ですが、人気も高く入手が困難ですが、乗車日の1ヶ月前のさらに1週間前から事前申込ができます。(事前申込は実際の購入予約ではありません。)
また、お盆期間は発売されていない便も多く、旅行計画と照らし合わせることが重要です。

指定席の料金は時期で変わる

新幹線の指定席特急料金は時期によって変わります。閑散期、繁忙期、通常期と区別され、 閑散期は通常期の料金から200円引き、繁忙期は通常期の料金に200円増しになります。
各シーズンは以下の通りです。

閑散期 1月16日〜2月末日・6月・9月・11月1日〜12月20日の期間の月〜木曜日。(ただし、祝日及びその前日と振替休日を除く)。カレンダーの太字の日です。
繁忙期 3月21日〜4月5日、4月28日〜5月6日、7月21日〜8月31日、12月25日〜1月10日。カレンダーの□で囲んだ日です。
通常期 閑散期、繁忙期以外の日。

単純に春休み、ゴールデンウィーク、夏休み、年末年始の冬休みが繁忙期。
1月、2月、6月、9月、11月、12月の長期休暇期間を除く平日が閑散期。それ以外が通常期です。金・土・日は閑散期にならず、基本的に通常期になります。

指定席が埋まる順番

シートマップの予約状況を観察していくと、指定席がどのように埋まっていくかがわかります。
おおざっぱですが、最初に2列席窓側のE席が埋まり、次にその通路側のD席、次いで3列席窓側のA席、3列席通路側C席、真ん中のB席という順番です。
つまり、指定席は次の順番で埋まっていきます。

E→D→A→C→B

つまり、最後に埋まるのがB席ということになります。通路側にはC席とD席がありますが、隣席が空席になる可能性が高い、ということで、通路側ならC席がおすすめです。

結局どのチケットがおトクなの?

東京〜越後湯沢間で、最もコストパフォーマンスに優れるのは「お先にトクだ値」です。
13日前までしか買えない、人気が高く取りにくい、指定席のみと様々な条件がありますが、うまくハマれば抜群の安さは魅力です。
割引率はそれほど高くありませんが、購入しやすいのは普通の「トクだ値」です。旅行の予定がはっきりしない、出発日まであまり時間がない場合におすすめです。

金券ショップ利用の場合は、バラ売り回数券は指定席用のみです。「トクだ値」より少し高いですが、当日予約可能で、乗り遅れても次の列車に乗れる点などは「トクだ値」にないメリットです。
また、金券ショップで購入することができるJRの「株主優待券」は1枚で2割、同時に2枚まで利用可能で最大4割引と非常に魅力的なのですが、「株主優待券」自体が1枚2,300円前後と東京〜越後湯沢間での利用では赤字になってしまいます。

モバイルSuicaで利用できる「モバトク」はバラ売り回数券よりも安く利用できますが、対応の携帯電話が必要な上に1人分しか購入できないので、家族旅行には不向きです。

価格だけなら「お先にトクだ値」が最も安く購入できるチケットですが、それぞれのチケットに一長一短があり、早めに手間をかけるほど安くなる傾向です。
旅行の予定にあわせて最適なチケットを選びましょう。

こども料金はいくら?

新幹線のこども料金は、運賃・特急料金ともに「おとな」の半額(5円の端数は切り捨て)。
自由席でも指定席でも半額ですが、グリーン券にはこども料金の設定はなく、「おとな」と同料金になるので注意が必要です。グリーン車を使う場合は、「こどもの運賃・特急料金」と「おとなのグリーン料金」がかかります。

何歳からこども料金?

JRの「おとな」と「こども」は以下の区分になっています。

おとな 12歳以上(中学生以上)
こども 6歳−12歳の小学生
幼児・乳児 6歳までの未就学児

幼児・乳児は無料?

幼児・乳児は原則無料です。
小学校入学前のこども(未就学児)は無料で乗車できますが、いくつかの制限があります。

1つ目はおとな1人で幼児・乳児が3人を超える場合。
無料になるのはおとな1人につき幼児・乳児は2人までです。
親が1人で幼児・乳児が3人の場合、1人分の大人料金と、1人分のこども料金が必要になります。
ですが、親が2人なら幼児・乳児は4人まで無料になりますので、おとな2人分の料金で乗車できます。

2つ目は指定席やグリーン席を幼児・乳児が1人で利用した場合。
「席を確保する」という意味では幼児・乳児でもおとなと変わりませんので、幼児・乳児にも料金がかかるのです。
指定席を利用する場合、幼児・乳児であっても「こども」とみなされるので、「こどもの乗車券+指定席特急券」が必要になります。指定席部分だけではなく、乗車券(運賃)も有料になるので注意してください。
グリーン車を利用すると、「こどもの運賃・特急料金+おとなのグリーン料金」が必要になります。

3つ目は幼児が1人で旅行する場合。
幼児が1人で旅行することは、あまりないケースですが、幼児が1人または幼児のみのグループで旅行すると、こども料金がかかります。
東京駅のホームまで両親が送り、上国の越後湯沢駅のホームまで祖父母が迎えに来る場合では、幼児でもこども料金を支払わないといけません。

幼児の自由席利用は?

自由席を利用する場合は、幼児・乳児は原則無料。
幼児が無料で乗車していても「席を使用してはならない」というルールはありませんので、幼児や乳児が1席を占有してもルール上問題ありません。
とはいうものの、満員の自由席で立ち客がいるのに、無料のこどもが自由席で座っているのはマナーに反するのではないか、と考える人もいます。
気持ちはわからないでもありませんが、小さなこどもを巻き込んだトラブルは避けたいもの。新幹線を利用する人がおたがい少しずつ配慮して楽しい旅をしたいですね。

次回は鉄道旅行のプライスレスなおトク感